香り墨~Asuka~『迦楼羅・力士・呉女』の3種セット
『奈良のたからもの』
奈良の明日香地方には古来、都があり、日本にとっては歴史・文化の「はじまりの地」。シルクロードを通ってヨーロッパやアジアの国々から様々な宝物が伝えられました。
奈良の明日香の地に伝わった墨もそんな宝物の1つ。
奈良に眠る宝物の数々、それら日本の歴史や文化の象徴を同じ時代を奈良の地で生き続けた墨で表現しました。
シルクロードを通じて奈良にやってきた世界中の文化が、このAsukaを通じて今度は世界中に広がっていく事を目指します。「香り墨Asuka」のモチーフは奈良を代表する宝物である「伎楽面」。
伎楽は7世紀初めに中国の呉から伝わった日本最古の仮面舞踊劇、伎楽面はその劇の際に使用された人が被るお面です。
現在は奈良の正倉院を始め、東大寺等に奈良を代表する宝物として大切に保管されています。
伎楽自体はそもそも何らかの儀式ではなく、娯楽で行われていた「日本最古の仮面劇」、人を「もてなす芸能」ともいわれています。
しかし、時代の流れとともに鎌倉時代に入ると衰退し、中世に滅んでいった為、伎楽には未だ謎が多いのが実情です。
しかしその後、伎楽面は多くの影響を各地の民俗芸能に影響を与えていきました。
古代インドやアジアの影響を色濃く残す伎楽面。墨と同様にシルクロードを通ってこの奈良の地にたどり着いた伎楽面。
現代にもその名残りは生き続けているのです。
縁起の良い3つの面
3つの伎楽面はそれぞれ、「迦楼羅」「力士」「呉女」という伎楽を代表するお面です。迦楼羅の起源は古代インドの鳥神(ガルーダ)で、後に仏教の中で神としても取り上げられていきます。呉女は中国の呉の国の乙女、力士はその呉女に懸想しようとする崑崙を懲らしめる役どころと言われています。迦楼羅は厄除け、力士は身体健全、呉女は女性の美を司る縁起物。1つ1つのお面ごとに個性的な特徴やエピソードがあるのです。
「書く」だけでなく、「見る」「香る」といった、あるようで無かった墨の新たな魅力を楽しんで頂けます。
特殊な製法で作られた墨そのもの香りが最大の魅力。
お部屋の机周りにそっと忍ばせておけば、柔らかな墨の香り立ち込めます。
大切な方のプレゼントとしても是非どうぞ。
菜種油煙墨
長さ 約5.5cm
重さ 約23g
パッケージにはモチーフである伎楽面も保管されるている奈良・正倉院より、器や楽器等、同じ宝物に装飾された「螺鈿」の輝きを再現した高級貼箱を使用しています。この「香り墨 Asuka」という商品には、中から外に至るまで、遥か異国の地より正倉院にたどり着いた文化の象徴である墨・伎楽面・螺鈿といった奈良の宝物で尽くされた物語が凝縮されています。
奈良のお土産として、海外の方にも
付属の小冊子には奈良墨の歴史や、商品に纏わる説明や墨の磨り方等を紹介しており、英訳も記載しているので海外の方への奈良のお土産としても最適です。国内外問わず、1人でも多くの方に奈良墨の存在はもちろんのこと、奈良の歴史や文化を知って頂くきっかけになって欲しいと丁寧に作り込んでおります。